サラリーマン社長の自己研鑽ブログ

独立・起業を目指す雇われ社長による日々の気づきと学びの記録

「社長(リーダー)の仕事」について

どーも、サラリーマン社長です。

 

 10年間のサラリーマン社長・リーダー経験を経て、今の私が考える「サラリーマン社長(会社組織のリーダー)の仕事とは何か」について記録しておこうと思います。 

 

 まず、創業者やオーナー社長の方の場合は全く異なる仕事になると思います。その違いについてはまたいつか別の機会に考えたいと思います。

 

 

  実は私が今の会社に入社したきっかけは本当に偶然の積み重ねで、その偶然の一要素によって入社して半年で管理職、3年で(サラリーマン)社長に就任することになりました。

 28歳の私は何の素養も覚悟もなく、しかも学歴も高卒。あったのは若さゆえの勢いと親への借金くらいでした。そのため当然、所長・社長といっても現場で作業する年長スタッフにもナメられ信頼も得られませんでした。

 そのような状況では現場の雰囲気はあまりよくはならないですが、先人の方たちのおかげで経営状況は良かったことが幸いでした。そして声をかけてくれたオーナーへの恩義はありましたから、その後自分なりに色々な勉強をしていきました。

 

 その中で、今の私にとってとても救いになっている考え方に『社長とは社長という役を演じているだけだ』というものがあります。現場のスタッフの方が年長、技能も上(私なんて全く現場では戦力外)、学歴もないのにちょっとした偶然の縁故でリーダーをやるには、「どうやったら自分も相手も私をリーダーと考えていけるのか」という悩みを持ち続けていました。

 そんな中で学んだ経営哲学の中に上記の言葉がありました。人間は各々に役割を与えられ、その役割を担っていると思うことで、まず社長という職務が精神的に『すごく楽』になりました。

 「社長」という役に『相応しい考え方・身なり・言葉遣い・所作』(=人格)が私に求められているだけであり、私が一番の技能を持っている必要も年長者のスタッフに尊敬される必要もないんだと考えるようになりました。

 ※ちなみに私が何度も読んで参考にしている身なりや所作の磨き方の本です。特に「なりたい自分に既になったかのように振る舞う」という考え方が好きです!CLASS ACT(クラス・アクト)世界のビジネスエリートが必ず身につける「見た目」の教養

 

 

 私の考える「社長(リーダー)の仕事」とは、リーダーとして相応しい人格を持ち自分の管理する領域の『様々なことに決断する、その決断に責任をとる』ことに尽きると思います。常にスピード感をもって正しい決断を行うスキルを磨くために、様々な経験や勉強をすることが大事だと思っています。

 

 しかしリーダーだって人間ですから、判断を誤ったり決断の結果がうまくいかないことは当然あります。そのような時に「すぐに判断ミスや不利な状況を認め、元に戻したり次に方向転換することを決定する」ことも同様かそれ以上に重要なスキルだと思います。人間は本能的にミスや劣勢を認めたくなかったりその時の状況を変化させることを嫌います。参考)モットー:「変化を恐れない」 - サラリーマン社長の自己研鑽ブログ そこを乗り越え、まさに「勇気ある撤退」の判断が必要となる時があるのです。

 

 そして私が何度も経験してきたことなのですが、リーダーは当然いろいろな物事に責任を取らなければならないです。しかし、自分にしっかりとした報告や相談がなく知らなかった物事(自分で決断していない物事)に対して責任を問われることはやはりイヤなものでした。これについて「何で相談がないんだ!」と怒っていては自分の無能さを拡声しているだけです。これは今思えば私がリーダーとして未熟だったからで、スタッフの方たちとの人間関係さえ構築できていれば、防げていたかスタッフへの怒りなどという感情に訴える必要はなかったはずです。参考)「理想の会社」とはなにか。 - サラリーマン社長の自己研鑽ブログ

 

 兎にも角にも、リーダーの仕事とは「決めること」だと思います。そのために素早く・正しい判断を下すための判断基準をもつこと、判断結果がうまくいかなかった場合に勇気をもって方向転換すること、そのときにメンバーがモチベーションを保ってついてきてくれる関係性の構築といった能力を養い備えることが、私が理想のリーダーになるために必要なことだと今感じています。