サラリーマン社長の自己研鑽ブログ

独立・起業を目指す雇われ社長による日々の気づきと学びの記録

「理想の会社」とはなにか。

どーも。サラリーマン社長です。

 

また、社員が「退職を考えている」と話してきた。

 

私も現在の会社でサラリーマン社長として8年、管理職として11年強やってきましたから、これまでこのように言われたことは5回や10回ではありません。※40回くらいでしょうか。。。

正直「またきたか」って感じる部分はあります。慣れてしまっています。

 

でも、やっぱりこれは何度聞いても、その瞬間は胸をグッと鷲掴みされたようなイヤ~な気分でいっぱいになります。

 

だいたい彼らの「辞めたい理由」は下記のどれかです。

  1. 今の仕事(内容)が私の思っていたものと違った。
  2. 職場に嫌な奴がいる。
  3. もっと給料が稼げる仕事がみつかった。
  4. この仕事は私のやりたいことではない。
  5. 家族のもとに帰らなくては(外国人スタッフ)。※ほぼほぼウソ。
  6. 身体がついていけない、痛い・ツライ(入社してすぐ~数か月)。

当然、自分の会社をよくすることが一番の解決策だと思っています。そのことは後述するとして、この「辞めたい理由」に対しての私の考えを記録しておきます。

 

  1. 今の仕事(内容)が私の思っていたものと違った。→思っていた通りにできてしまう仕事なんてつまらないのでは?
  2. 職場に嫌な奴がいる。→そりゃそうでしょう、人間の悩みの99%は『人間関係』だってアドラーさんも言ってたし。私も入社前に「この会社はいい人ばかり」なんて言わないし、嫌な奴がいない会社を探して転職していたらキャリアを積む前に老人になってしまいますよ。
  3. もっと給料が稼げる仕事がみつかった。→これについては「仕方ないかな」と思う。「給料の額が自分の仕事を選ぶ基準」だという人を継続雇用するのは大変。そして1回ネゴを承認して昇給したら、必ず2回目・3回目がくる。
  4. この仕事は私のやりたいことではない。→「やりたいこと」を仕事にして生活できる人はごくごく少数のスーパーマンか努力の天才(努力できる才能がすごい)だけだから、こんなこと言う人にはまず無理だろうな。
  5. 家族のもとに帰らなくては(外国人スタッフ)。※ほぼほぼウソ。→嘘をついて辞めることが正義だと思っている国民性(東南アジアの1国)。実際は給料か人間関係への不満。
  6. 身体がついていけない、痛い・ツライ(入社してすぐ~数か月)。→最初からうまくできるなんて思っていないし、身体は慣らしていくしかない。「辞める」の前に「キツイ」と相談してくれればなぁ。

 

っていうのが正直なところです。あと、「残業が多い(少ない)」っていう理由もあるんですが、それは『働き方改革』などと連動する問題なので割愛。

 

そして、理由に関係なく共通する事象として「一度『辞めたい』と言ってきた方は、その時は引き止めることができたとしてもほぼほぼ辞めてしまうということはこれまでの経験で強く感じています。ごく稀に会社に残り続ける方もいますが、その場合は本人が変わった場合じゃないでしょうか。※たまーに、定期的に「辞めたい」と言っては残る変わったタイプもいます。この人は「引き留めてもらいたい病」です。

 

あと、今回の方は⒍が理由で辞めたいと言ってきていたけど、1~6までほぼ突き詰めていけば「人間関係が嫌になった」になっていると感じます。それはすなわち、仕事が多少つらくても、多少給料が安くても、自分の思っていた仕事内容でなくても、人間関係さえうまくいっていれば人はそんなに仕事を辞めないということだと思います。私の会社では設備や作業場所は元請会社のものを使うことができるので、資産は作業をこなしてくれる「人」です。長く働き続けてくれて、熟練してくれることが最大の設備投資なのです。

 

じゃあ、私は(会社は)どうすればよいかというと、

論理的には「人間関係が良好に築ける環境をつくる」ということになります。そのために会社ができることは何でしょう。

  • コミュニケーションの活発な職場にする。→私の会社のオーナーは昔から口酸っぱく「とにかく風通しのいい職場を作れ、それがリーダーの役割だ」と言っています。が、具体的に何ができるかといえば毎日の声掛けやノミニケーションなどによる「なんでもすぐに相談してね」啓蒙活動くらいです。
  • 福利厚生の充実。→プライベートの充実度は職場の雰囲気に大きく影響しますから、社員の方々の利用できる福利厚生に力を入れることも大事だと思います。これはオーナー始め経営陣で取り組んでいます。何かをやることは簡単ですが社員全員に対する平等性が担保できず、結局不平等なことへの不満があがってしまうこともしばしば。
  • 働きやすい環境の提供。→作業環境が劣悪では気分も滅入っちゃう。暗い場所にいるだけで人間暗くなっちゃいます。
  • 正しい評価ができる制度システムの構築→不平等な評価に人間はとても敏感です。不平等を感じると人は著しくモチベーションを下げてしまいます。みんなが納得できる、公正な評価を可能にするにはどうしたらよいか、試行錯誤しています。

 

この「入社→明るく働ける→習熟する→会社が儲かる→給料が上がる」の流れを作るために会社ができることは、明るく働ける環境の提供だけではないかと考えます。

 

とにかく、今日現在の私の思う理想の会社とは、『社員がみんな仲良くとは言わないけど、せめてお互いの意見がぶつけあえる、高いモチベーションの方々の集団』だと思います。